aoi-do
acupuncture & moxibustion clinic
All about alopecia areata
円形脱毛症の鍼灸
このページではあおい堂鍼灸院における鍼灸治療の概要が書いてあります。
円形脱毛症の鍼灸治療と言っても一体何をどうするのか等々
なかなか想像できない事も多いと思います。
当院は毛髪の鍼灸治療に特化した鍼灸院です。
ですので他の鍼灸院ではおこなわないような
ヘアカウンセリングや脱毛部画像解析などもおこないます。
このページではそれらを少しだけご紹介いたします。
あおい堂鍼灸院での毎回の鍼灸施術の流れ
ここでは実際にあおい堂鍼灸院に来院されたときに
どの様な治療の流れとなるかをご紹介したいと思います。
①問診(もんしん)
問診とは円形脱毛症を始めとした様々な病気に対する鍼灸施術をおこなうにあたり、
どの様な道筋で現在の症状に至ったのか。
また発症する前と発症した後の体調の変化や
食事や睡眠、仕事など日常生活におけるあなたの傾向を伺います。
鍼灸治療の方向性を定める大変重要なプロセスです。
あおい堂鍼灸院では特に初診時に長い時間をかけて日常の事を伺います。
「髪の毛の事と関係が無さそう」と思える事でも案外治療のヒントにつながることがあります。
お分かりになる範囲で、またお答えできる範囲で結構ですのでお話しください。
初診時にはかなり詳しくお話をうかがいます。
2回目以降はもう少し簡略化して現在の体調や大きな出来事が有ったか、
また前回の治療後の体調の変化等を伺います。
気楽に何でも
話して欲しいんだな。
逆に不安に
思っている事とかも
気兼ねなく聞かせて
欲しいんだね。
②頭皮チェック
さて次は実際に頭皮を拝見いたします。
脱毛部がどこに発生しているか、どのような形状か、前後左右の傾向などを
目視とマイクロスコープを使用して観察いたします。
マイクロスコープを使用することで脱毛部が現在どのような状況なのか、
抜け途中なのかまたは産毛(うぶげ)が生えてきているのかなどが見られます。
一見健康そうに見える頭皮でもマイクロスコープでは脱毛部発生の兆候や
脱毛部の拡大傾向など把握できることがあります。
一方でマイクロスコープを使用すると
目視でまだ髪の毛の発毛に気づけないような場合でも
発毛の兆候や生えたての産毛を発見できることがあります。
この作業は毎回おこないます。
あおい堂鍼灸院の
他とは違う
特色の一つなんだな。
マイクロスコープで
脱毛部を観察すると
肉眼とは違う世界が
見えてくるんだね。
③脱毛部画像撮影
マイクロスコープで観察した後は脱毛部を撮影します。
撮影する事によりマイクロスコープで観察するよりも
マクロな視点で脱毛部を観察する事が可能になります。
これによりご自身で鏡を用いて観察するよりもずっと客観的な症状把握が可能となります。
また毎回来院ごとに画像を撮影することで
脱毛部にどの様な変化が生じているか時間的な症状の推移を見守ることが出来ます。
画像撮影は脱毛部の数や面積にもよりますが
多い時には何十枚も撮影するような場合があります。
撮影は必ず毎回おこない、記録します。
撮影する事で
元々どうだったか?
今と比べてどうか?
が、わかるんだな。
これまでに撮影した画像は
凡そ30万枚位あって
円形脱毛症のパターン解析の
研究もしているんだね。
④切診(せっしん)
切診(せっしん)とは東洋医学独自の診断方法の事です。
具体的には脈診(みゃくしん)と言って手首にある橈骨動脈(とうこつどうみゃく)の拍動から
身体の中で何が起きているのかを把握し、
『気』の偏りを明らかにします。
同時に今度は望診(ぼうしん)と呼ばれるものですが
舌の色彩や形状、潤いなどを観察します。
そしてこれらはこの後に続く鍼灸施術の方向付けの根拠とします。
そして切診とは身体に無数にある経穴(けいけつ:ツボの事)の具合を見て
脈診で得られた『気』の偏りを正すために
実際に鍼や灸を施すべきポイントを症状の具合やその時の体調に合わせて決定します。
これも毎回おこないます。
ミンナも生活の中で
脈がどう変化するか
見てみると
役立つと思うんだな。
脈や舌の調子というのは
ミンナが思う以上に
細かく変化するんだね、
⑤鍼灸施術
いよいよ実際に鍼や灸を施します。
先ほどの切診により得られた現在の身体の情報により必要な個所に鍼や灸を施します。
意外に思われるかもしれませんが
鍼や灸を施す場所は少ない方が治療の影響力は大きいです。
人により症状によりタイミングにより施術個所の数は変わりますが
どのような時であっても最大限の効果を引き出すことをモットーに施術いたします。
よく誤解される事なのですが
治療効果が強いイコール『痛い』と思われるフシがあります。
ですが鍼を刺す痛みや灸を施す熱さと効果は別物です。
鍼を刺したり灸を据えたりしますので
全く無痛とは言えませんが現在あなたが想像されているよりも
ずっとマイルドであると感じられると思います。
もちろんどなたに対しても極力不快な感覚を感じられないよう施術には細心の注意を払います。
ボクは熱いというのも
そうなんだけど、
チクッとすると言う方が
合ってるように
思うんだな。
僕には得気(とっき)と
呼ばれる痛みとは違う
少し変わった
感覚を覚える事も
あるんだね。
⑥ヘアカウンセリング
お疲れさまでした。
施術が終わりましたら今回の施術を振り返り、
またこれまでに得られた体調の流れなどを簡単にお話しします。
今回の施術(切診や望診)で得られた体調を
できるだけ簡単に説明し健康な状態に近づけるよう
東洋医学的な日常生活の指針や注意点を説明いたします。
日常で食べるべきものや避けるべき食物の説明などをする事もあります。
また③で撮影した脱毛部の画像を前回施術の時と見比べ
状況の説明をいたします(画像解析は病状によりおこなわない場合も有)。
またご都合がお分かりになるようでしたら
次回のご予約も併せて承ります。
その日の体調によって
ツボの調子などが
変わる事もあるんだな。
例えばツボの調子から、
どのような事に日常で
注意を払うか等なんだね。
ま と め
以上①~⑥があおい堂鍼灸院に来院されて毎回おこなうルーティーンです。
このルーティーンは開業以来ずっとおこなってきました。
毎日朝から晩までずっと円形脱毛症と向き合っていると
経験から導き出される個別のアドバイスなども出てくる場合があります。
多くの方がご覧になるこのホームページやブログなどでは
お話しできないような内容のアドバイスも有る場合があります。
あおい堂鍼灸院でタブーはありません。
1対1ですので安心してなんでも思う事はお気軽にお話しください。
私の知識経験の限りを尽くしてお答えいたします。
また円形脱毛症の他にその日の体調として
不調に思われるような症状がありましたら
こちらもお気軽にお話しください。
施術の主目的は円形脱毛症ですがその趣旨に反しない範囲で
その症状に対しての鍼灸施術を同時にいたします(追加料金などはありません)。
使用する道具
ここからは実際に鍼灸施術で使用する鍼や灸に用いるもぐさ等をご紹介いたします。
まずは何と言っても『鍼(はり)』です。
鍼灸施術をまだ受けたことが無いという方は
どうしても裁縫で使用する縫い針を連想されますが、全く異なります。
鍼の太さは0.16mm程度でよく言われる事ですが髪の毛よりも細いものです。
勿論もっと太い鍼も存在しますが当院で使用するものは細めの鍼です。
どんな時も完全無痛とはいきませんが想像されているより
ずっと、ずっとマイルドなものだと思われる事と思います。
なんといっても
鍼灸治療の主役は
僕だね!
そして『灸(きゅう)』です。
草餅などに使用する「蓬(よもぎ)」の葉を精製した物を
「艾(もぐさ)」と呼びます。
その艾を皮膚の上で焼くことを『灸』と呼びます。
軽いやけどを負う事に成りますが
当院では一生残るようなやけど痕になるような灸はいたしません。
熱さも調整できますので安心して灸を受けられると思います。
ボクは熱いだけじゃなくて
暖かくて気持ち良い
お灸にも成れるんだな。
これは『棒灸(ぼうきゅう)』です。
普通のお灸に使用する艾を和紙を使い棒状に纏めたものです。
これを皮膚から程よい距離で燃やすことで心地よい温感に包まれます。
患部を温めるのに適しており、
またお腹や背中、腰を温めます。
当院では使用頻度の高いお灸です。
これは『灸頭鍼(きゅうとうしん)』です。
普通の鍼の上(鍼柄:しんぺい)に艾をつけて火をつけます。
治療の必要なツボを鍼の刺激と艾の温熱で癒します。
感覚としては程よく暖かく心地よいものです。
これは『琵琶の葉灸(びわのはきゅう)』です。
琵琶の葉の上に艾を置き火をつけます。
火が肌に直接触れることが無いのでこれもマイルドな刺激のお灸です。
琵琶の葉に含まれる「アミグダリン」が健康作用をもたらすとされています。
当院では琵琶の葉灸は予約制です。
これは『竹灸(たけぎゅう)』です。
文字通り切った竹の中に艾を詰めて火をつけます。
心地よく温まったところで患部でコロコロと転がします。
当院ではふくらはぎや前腕などを中心に施術します。
心地よく当院でも人気のお灸と成っています。
これは『太陽灯(たいようとう)』です。
特殊な金属を練りこんだカーボンを電極として通電します。
練りこんだ金属によって赤外線や紫外線、可視光線など
様々な光線を出すことが出来ます。